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こーとな色合い

Dresden Plate (Petals) のパターンです。サンプラータペストリーの一角に使おうと思っていたのですが、色合いがなじまなくて諦めました。

 

こういう色調を見ていると昔父や母が健在だったころ面白い表現をしていたことを思い出しました。少し地味めの反物を見て「これは少しこーとやなあ!」等と話していたのです。

 

二人とも既に亡くなり、以来言葉自体耳にする機会もなくていつの間にか忘れてしまっていたのですが今回紫の渋いブロックを目にして何故か突然その言葉が浮かんで来ました。そして「そうか「こーとな」とはひょっとしたらこういう色使いを言うのかも知れないな。」と思ったのです。

 

ちなみにウェブで調べてみると「こーとな」とは京都をはじめとする関西地方の方言で「上品で地味な」ことを言うのだそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは「こーとな」と言うには少し華やかさが目立つミニタペです。パターンはFan「扇」で何となく「和」の雰囲気を持っているのでボーダーを濃いアンバーにしていたらそれこそ「こーとな扇」になっていたかもしれません。

 飾れそうです。

パターンにさりげない華やかさがあり色合いにも秋を感じるので9月になれば違和感なく飾れそうです。

当たり前のことですが同じパターンでも色合い次第で雰囲気は全く異なってしまいます。前出のDresdenのパターンも少し華やかな布を集めてピースを大きめにすると「和」の雰囲気は消えてとても可愛い感じのブロックに仕上がりました。そこで今度はこれを使って丸型の化粧ポーチを作ることにしました。

 

マチの部分にピンクの布を使うと個々のピースの布が一層引き立ってとても可愛く仕上がりました。

裏布に細かい花柄の布を使い、開口部には同色のピンクのファスナーを付けると「こーとな」と言う言葉とは無縁のコンテンポラリーな化粧ポーチが出来上がりました。

 

早速バッグの中に忍ばせておくことにします。